2015年09月10日

世界史・新古典派経済学(マーシャル)までの経済学と、ミクロ経済

備忘用
すっごいアバウトな理解なので、全然正確ではない

経済学以前

全部マクロ経済の話。ミクロ経済という経済主体(個人・企業)がどのように行動するか?行動すればよいか?という発想は、ワルラスらの限界革命を待つ必要がある。


16世紀 スペインなどの『重金主義』
とにかく国に"金"や"銀"が沢山ありゃ最強だぜヒャッハー!
→鉱山略奪、アジアで香辛料を安く入手してくるぜ(銀の獲得と同義)、海賊を雇って財宝を奪うぜ(私掠船)

金銀の流入による好景気に沸いた16世紀
しかし天候不順などによる凶作がヨーロッパに『17世紀の危機』をもたらし、30年戦争やピューリタン革命、激しい魔女狩りなど社会不安を引き起こす。

17世紀 絶対王政を支えるイギリス・フランスの『重商主義』
貿易で隣の国よりも少しでも多く輸出をし、輸入品には関税をかけまくることで、
相手の持つ金銀を国内に溜め込めば、豊かになっているはずだぜ
だから政府と商人で一体となって金銀を獲得しまくるぜ(保護貿易・今の貿易赤字=悪にもつながる発想)

→イギリス東インド会社 トマス・マン、フランス財務総監コルベール(1619〜1683)
産業革命前なのでマニュファクチャリング(工場制手工業)で生産する、相手に毛織物を輸出させるため、相手の産業はボコボコに破壊する、植民地を大量に作る。
経済的にイギリスの商品に依存した国をたくさん抱えることで、自国の生産システムのはけ口にし、富を収奪する(周辺国化して自国のシステムに組み込む)

イギリスはフランスに先駆けて東インド会社から安定的な収益を得られていたことが、その後の植民地獲得戦争にも有利に働いた(軍事費の調達が容易だった)。
当然ながら経済に対する政府の介入を前提とした経済体制。
特許商人がはびこる弊害がひどいため、次の世代の経済政策に批判される。


18世紀 
1720年前後、二つの大きなバブルが発生(バブル・泡という言葉の語源)
ジョン・ロー フランス財務総監 ミシシッピ計画泡沫事件 → 財務的に弱かったフランスに更なるダメージ、フランス革命の遠因
イギリス 南海泡沫事件(ニュートンも損した)

1700年代後半
フランス コルベールの重商主義批判や!
フランソワ・ケネー『重農主義』経済表 → テュルゴーによって実践されるが、失敗
(もともとは外科医の地位を確立した人物、ケネー以前は外科は床屋がやっていた・・・床屋の赤青白は動脈静脈包帯の色)

富の源泉は農業だけ!国力の源泉は農業!貿易重視してないで農業重視しろや!
農業以外の経済活動はすべて価値を生まないから、そこに課税すると経済の循環悪くするだけやで!富を受け取った地主から課税するのが一番や!

イギリス トマス・マン&スチュアートの重商主義批判や!
アダムスミス『古典派経済学』
経済学の本流。自由市場(神の見えざる手)の働きを重視する。
労働から価値が生まれるという労働価値説。→商品の価値は、生産に使われた労働力(労働時間)で決まる
生まれた価値を地主や資本家、労働者との間でどのように社会で配分するべきか?
→神の見えざる手があるから、みんな精一杯働けば自然となんとかなる。

貿易も『自由化賛成!』 比較優位があるので、分業した方がお互いハッピーだよ
アインシュタインは助手よりも研究もタイピングもうまく出来るが、助手にタイピングを任せて研究に集中した方が良い(機会費用と比較優位)

マクロ的視点から、経済政策はどうあるべきか、という点について多く述べられている(事実だけではなく、『こうあるべき』という理念がある経済学)。

フランス革命(1800〜)以降

古典派経済学を理論的に完成させたのが デヴィッド・リカード(人口論マルサスのライバル)
マルサス・・・人口は倍々ゲームで増えるけど、農業生産は足し算でしか増えないから破滅する

リカード・・・穀物法廃止しろや(海外の穀物に高い関税をかけ、穀物価格を高く維持することで地主の利権を守った法律)
土地は市場で利潤が出るか出ないかギリギリのところまで耕されるので、良い土地を持っている人はそれだけで働かずに利潤を貪ることなる

この時代は『世界経済は拡大していく』という発想が根本にある点に注意。

古典派経済学の批判勢力として
マルクス 1867年『資本論』 経済学だけでなく、社会構造のあり方からすべてごっちゃで論じた大著。
独自の世界観の頑健さ(説明力の高さ)が人気でいろんな国まで出来た。
労働者が労働することで価値が生まれるが、近代においては生産手段(機械)がないと生産が出来ない。
機械を独占している資本家は、とにかく労働者からむしれるだけ搾取し、他の資本家同士でのあくなき競争に邁進する。
労働力が不足くる・賃金が上昇してくる 局面では、資本家は機械を導入し、人手を減らすが、本質的に労働からしか価値は生まれないのでそれはまやかし(バブル)に過ぎない。
経済はそういったまやかし(バブル)とその崩壊を繰り返しながら、資本家は最後の一握りになるまで淘汰されるが、最後の崩壊ではついに調整が効かなくなり、資本主義による搾取構造は終わる→共産革命


1870年前後 限界革命 ワルラス・メンガー・ジェヴォンズら
ミクロ経済と『新古典派経済学』の誕生
限界効用(追加でその財を1得た時の価値="微分")の概念がいろいろなところで持ち出される。
→ビールを飲むと一杯目はおいしいが、五杯目はあんまりおいしくない(限界効用逓減の法則)
今までのように、国はどうあるべきかといった問題から、経済主体は需要(限界効用)と供給(生産費用)のバランスの中でどのように行動するのか、というミクロの世界の話へ転換する。
一般均衡 最後の1000円でビールを買うか、ゲームを買うか、悩むという意味で、すべての価格はぎりぎりの所で釣り合っている(悩まないのであれば価格は需給バランスの中でもっと調整されているはず)
競争市場の中で、需要と供給のバランスから物の価格はすべて決定され、資源は効率よく配分されている。(価格を操作すると市場が上手く機能しなくなって、需給が崩れちゃうよ)→自由市場万歳!を貿易の比較優位とは違った面(ミクロ経済)で説明。
マーシャルによって完成。
・どうせ需要と供給のバランスを取る価格調整は自然に行われるので、沢山作れば必ず売れる(セイの法則)
・失業者が増えれば賃金が勝手に下がって長期的には自然な水準に調整される(失業対策は不要←ケインズ「長期的には、われわれはみんな死んでいる」と批判)

伝統的なミクロ経済は、『経済主体が合理的に行動する』ことなどいろいろな前提条件を置いて、ちまちま微分などで計算している学問で、あんまりみんなの意見に相違が無い(というか相違の無い前提を置いている)。
勉強してもそんなに面白い発見がない。なんかずっと需要曲線と供給曲線をスライドさせてるだけ。
(なるほど〜と思うのは、基本的な部分から後は市場の失敗という概念くらいでしょう)
市場の失敗…外部性(外部不経済)、公共財、情報の非対称性、規模の経済

一方で非伝統的なミクロ経済は『合理的でない経済行動』に焦点を当てており、面白い。
行動経済学(ダニエル=カーネマン)、実験経済学、神経経済学など。。


『新古典派』以降の経済学はケインズに続く。
マルクスは本当の意味ではそれほど経済学者ではないように思いますが、影響力は大きかった。
19世紀の三大思想家 マルクス・フロイト・ニーチェ の世界観はそれぞれ後世の思想に大きな影響を与えた。(合理主義・効率主義・理性絶対主義=近代(モダン)に対する疑問)
マルクスについてはもう少しちゃんと解説本を読んだ方が良いように思う。。
posted by ロボたいしょう at 00:39 | Comment(2) | 雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
ざっくりしてるけど、なかなか分かりやすくて面白いです。
東大では経済学を専攻なさったんですか?
Posted by なべつ at 2015年09月14日 02:01
全部適当に本を読んだりWikipediaを見たりしただけです。
教養の経済学史の単位は落としました(逆ギレ)
Posted by ろーにんめいでん at 2015年10月06日 00:31
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