2015年11月05日

日ハム過去10年のドラフト振り返り&採点

簡易的なWAR(チームへの勝利貢献数)を用いてドラフトの振り返りと採点をします。

結果はこちら
ドラフト振り返り.png

成績は2006年から(ヌルデータ)の各年度データを使い、

打者評価は
+XRWIN(リーグ平均に対する超過の得点創出)
+出場ボーナス(打席数加点、その選手が試合に沢山出ることで、2軍レベルの選手を使わずに済んだという調整)
の数字を使いました。
チーム全打席の1/9を立った時に+1.5勝程度になるように調整しています。
本来は守備成績やポジション補正(特に捕手)も大事なのですが、個別の寸評で補正します。




投手評価は、各年度の
+RSWIN(リーグ平均に対する失点阻止)
+登板回数ボーナス(登板回のボーナス、100イニングで1勝程度になるよう調整、2軍レベルの選手が投げずに済んだという意味)
(×リリーフ調整 1.3倍)

で行いました。
リリーフ調整については、勝ちパターンや守護神と呼ばれる投手は、試合の重要な場面で投げることが出来、試合の勝敗に大きな影響を与えることが出来る、という意味で調整を加えています。
WARの登板回数に対するボーナスがリリーフには不利に働いていると以前より考えていました、そのための調整です。
1.3倍という係数は適当ですが、それほど直感からは反しないと思います。

各年度の合計を、生み出したWARの合計としますが、マイナスの年度は加算しない(ドラフトでの選手獲得がマイナスになることはありえないため)こととします。

1チームが、勝率5割でシーズンを終えるのに必要なWARは、試合数の0.2倍、つまり30勝弱です。
ある年度に獲得した選手たちが生涯発揮したWARの合計値が30勝程度あれば、その年のドラフトは成功だったいえるはずです。
(30勝程度のドラフトを毎年続けていれば、毎年5割かそれよりやや良い程度でシーズンを終えられる、実際にはFA獲得、外国人選手といった補強があるため)

ここでは、WAR30を70点(良)と考えた上で、寸評・採点まで行いたいと思います。
当然、多くの主力選手はまだまだ現役なので、将来発揮するであろうWARについては勝手な推測となります。


サンプル・田中賢介、稲葉
sample_田中稲葉.png

田中については2000年からの在籍ですが、レギュラーとして活躍しているのはおおむね06年からで、
彼一人でおそらく20勝程度のWARを生み出したことになります。
稲葉についてはハム移籍が2005年、データは2006年〜ですが、ハム在籍中に30勝弱、選手通算では45勝程度の活躍をしたことになります。

ドラフトは、こうした一軍スタメンレベルの好選手を1人当てられれば、それで十分成功なのだ、ということが分かりました。

それでは実際のドラフトを振り返りましょう。

2002年 30勝/70点 良 「WAR評価的には不遇」
2002.png
(2003〜2005年はデータが無いことに注意、それらの年度にあまり大きな活躍は見られないが。)

武田久 WAR17勝
小谷野 WAR7勝
(鶴岡 WAR6勝)
さっそく鶴岡選手のWARが全然上手く評価できていない例で恐縮ですが、併用捕手が長かったことを考えて適当に6にしておきました。
ちなみに、WARの捕手のポジション補正はシーズンフルで出た時に大体+1勝くらいです。

リリーフエースに打点王、正捕手を獲得したドラフトですが、WARによる勝利貢献度的にはそれほど高くないドラフトとなりました。
小谷野がリーグ平均より打った期間が短い、鶴岡の打力・出場回数ともにあまり冴えない、などが理由でした。
全体としては及第点の70点と言ったところでしょう。


2003年 22勝/50点 可 「糸井が残っていれば90点だった」
2003.png

糸井 大引・木佐貫を加味してWAR22勝くらい?
残ってさえいれば一人で45勝くらい出せたかも。

糸井の年でした。
球界を代表する有力選手を指名することが出来ましたが、
・野手転向が遅かった
・大引、木佐貫との懲罰トレード
などから日ハムにもたらした貢献はそれほど大きくありませんでした。
トレード翌年は大引・木佐貫がレギュラーとして活躍したことを考えて、22勝程度としておきました。
トレード前年の惨状から、ショート補強は急務だったし、翌年の先発ローテ崩壊を考えれば、
このトレードは短期的には悪くなかった(実際に糸井・大引・木佐貫の3人ともオールスターに出場した)のですが、
中長期的な主軸選手を失ったダメージが大きいトレードとなってしまいました。


2004年 50勝/100点 優 「球史に残るスター、ダルビッシュの獲得」
2004.png
ダルビッシュ 40勝
MICHEAL 10勝
球史に残る絶対的エースに加えてリリーフエースを獲得した最高のドラフトとなりました。
ダルビッシュはハムでの実働はそれほど長くないものの、圧倒的なWARを創出しました。
こういったチームを一人で牽引出来るレベルの選手を獲得することがドラフトでは一番重要です。
7位くらいに終身名誉ラストチャンスさんの名前が見えるような気がしますが、悲しいなぁ・・・


2005年 53勝/100点 優 「エースと中軸」
2005.png

武田勝 25勝
陽岱鋼 20勝 (2シーズン後に移籍と仮定して)
八木 8勝

陽岱鋼の実働がそれほど長くないのが残念ですが、投手・野手の中軸を獲得できた大変素晴らしいドラフトでした。
八木も新人王を取り2006年の日本一に大きく貢献しましたが3年に1度しか活躍できずそのままオリックスへ。
2004年・2005年に獲得した選手たちが、2006年〜の日ハムを支えたといっても過言ではないと思います。


2006年 15勝/40点 「失敗」
2006.png

吉川 WAR +15勝 (あと3年ほどローテで活躍する前提)

元ドラ1は逮捕されるなど、かなり期待外れだったように思う。
見るべきは2012優勝に貢献した吉川くらい。
瞬間最大風速はすごいのだが、なかなか安定した活躍が出来ないと通算WARが伸びない。
2012MVPへのハードルの高さ(というかガッフェのヤンデレ具合)もなかなかである。


2007年 40勝/85点 優 「日本の四番」
2007.png

中田翔 25勝(あと2シーズン活躍してFAする前提、FA無しなら30勝くらい)
宮西 15勝(あと2シーズン中継ぎエースとして活躍する前提)

日ハムは選手がFAする前提でしか評価できないのが悲しい。
日本の四番に中継ぎエースを獲得した素晴らしいドラフトだった。
2005年の、勝・陽岱鋼の年にも似ているのだが、やはり中継ぎと先発エースではWAR創出がかなり違う・・・


2008年 33勝/75点 良 「バラエティに富んだメンバー」
2008.png

中島・大野は適当に守備を加点。

中島 WAR10勝 (実働3年で、守備の分で1.5勝くらい上乗せして現時点でWAR3勝。FA獲得まであと4年、今年の成績+α程度を維持すると見て生涯通算WAR10)
大野 WAR5勝 (鶴岡と同じくらいにしておいた)
谷元 WAR10勝(あと2〜3年分くらいを加味)
榊原 WAR5勝
矢貫+杉谷 WAR3勝 ぶっちゃけ適当

これだけ1軍レベルの選手が多かった年も珍しいのでは。ただハッキリ言って小粒。
中島は守備の上手さで1軍をつかみ、今年からは正ショート固定でレギュラーの切符をつかんだ。
粘るバッティングが特徴的。若くて伸びしろもありそう。

大野は併用ながら第一捕手。日ハムは昔から併用が多く、一人の捕手に依存しないチーム編成をしている。
そのため正捕手であってもWARがそれほど大きくならないように思う。
なおこの年のドラ1は全員散々な成績で有名。

2009年 20勝/45点 不可 「HOP-UPして欲しい」
2009.png

増井 WAR15勝(あと3年くらいの稼働を想定)
中村勝 WAR5勝(吉川みたいに大化けして欲しいが・・・)

増井を獲得できた年、中村勝についてはマグヌス効果でググれ
大塚は田中正義の引換券になってくれれば良いのだが・・・。
2006年の吉川以降、2012年の大谷に至るまでロクな先発が獲得できなかったことが後々まで尾を引くことになる。


正直、成否がはっきりしてきているのはここら辺まで。
これ以降は憶測・推測ばっかりです。

野手二軍成績の振り返り そしてラストチャンス鵜久森
http://sitake.seesaa.net/article/416837133.html
の記事も参考に読んでください。


2010年 22勝/50点 可 「西川・西川・西川」
2010.png

西川 20勝 今年程度の成績でFA獲得まで残り5年稼働と仮定。
さいてょ 1勝
谷口きゅん 1勝

アウトカウントが数えられない、守備妨害でゲームセット
など話題には欠かない西川選手の獲得が大きい年です。
打撃の更なる向上も十分ありうると思いますし、チーム事情的にセカンド復帰もありうるような?

きゅんは個人的にはそれほど期待していません。なかなか1軍定着の決め手がありませんね。


2011年 33勝/75点 良「大失敗ドラフトかと思ったら・・・?」
2011.png

近藤 25勝(今年度の成績でFAまであと5年稼働)
上沢 8勝(八木くらいはできないものか?)
石川慎吾 ?勝

近藤(捕一三遊外)は北の侍後継者とも。OPS.872はチーム最高。
今は鋭い二塁打が多いが、HRを含む長打力がつけば最高だ。
去年は突然の急造サードも無難にこなした。捕手以外ならどこを守ってもレギュラーだと思う。
肩も強いしレアード退団後はサードでも見てみたい。急造ショートも素晴らしいと思う。
捕手にこだわって打力を落とすならもういっそ内野コンバートしてガッツ路線もありだろう。
ただし捕手で完成出来たらチームに対する勝利貢献はめちゃくちゃデカイ。
チーム黄金期には必ず野村・古田・阿部といった4番捕手が居た。
「打てる捕手」は他チームに対するアドバンテージがめちゃくちゃデカイのだ。
大谷9人と近藤9人の18人でチーム作ったら余裕で優勝できると思う。

上沢は去年の活躍から一転、フォーム探しの旅に出てしまった。
菅野さえ取れていれば、勝・陽岱鋼の2005年を超える神ドラフトになったと思う。


2012年 40勝?/100点 優 「大谷だけで100点」
2012.png

大谷翔平 40勝(ダルビッシュと同じ。ダルは7年在籍したので、大谷も残り4年、WAR7と仮定)
鍵谷 ?勝
宇佐美塁大 ?勝

海外ポスティングにいつ行くか、日本で成績をどこまで伸ばすかが問題。
絶大なメディア露出効果・宣伝効果を考えると、大谷獲得だけで100点満点と言えるのでは。
2軍で急激に成績がアップしてきた宇佐美には注目。3年目での急激な成績アップは何かつかんだ可能性あり。


ここから先は未知数です。

2013年 50勝?/100点??? 「08年みたいに賑やかになりそう」
2013.png

期待込みでの予想
渡邊 10勝 中島卓也に期待する以上に出来たらいいなあ。
併用セカンド→5年後には中島から正ショート奪取で行けるとベストか。
正直一年目で打撃に期待した分を考えると、伸び悩み気味。

浦野 5勝 去年はチームを支える実質ドラ1だったが、この先はどうか。
岡 10勝 個人的には期待大。長打力もある。外野ドングリーズでは監督の信頼度も一つ抜けてる印象。
高梨 10勝 来年以降は超期待!!
白村 10勝 宮西・増井・谷元 に次ぐ、勝利の方程式として期待大。
石川亮 5勝 捕手で使えるようになるのが早そう。
金平 ?
岸里 ?


2014年
2014.png

有原 25勝 武田勝くらいになって欲しい(願望)
清水 ? 未知数
淺間 20勝 西川レベルの天才だと思う、センスが違い過ぎ。
立田 ?? 当たればでかいかも
高濱 ? 淺間に隠れてるが相当良い

ぶっちゃけ、外野手争いは、谷口・石川慎吾(10〜11世代)は挟まずに
鎌ヶ谷ファイヤーズ世代(12〜13世代)も宇佐美以外は全部スキップで、
そのまま岡・淺間世代(14〜15世代)になるような気がする。
石川慎吾・宇佐美らへんはもうちょっと見てみたい気がする。

とまぁ、こんな感じで分析をしてみました。
また5年後くらいになると違った結果が見えてきそうです。

最後に全体の表
ドラフト振り返り.png
posted by ロボたいしょう at 23:44 | Comment(0) | 野球 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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